6. 乳癌温存術後放射線治療クリティカルパスの導入を試みて

【目的】当院の放射線治療では医師の指示から照射の実施までの一連の流れに複数の職種が関わる. そこで患者の経過が一目でわかり, 多職種がより良い連携を図る事の出来るパスを作成した. 【対象と方法】対象は乳房温存術後の患者とした. パスは患者のスケジュールが一目でわかる表とし, 指示, 指示受け, 実施項目にサインすることで責任の所在を明らかにした. その他副作用のグレード評価欄と自由記載の共通記録欄を作成した. 【結果】100例に対しパスを使用した. その結果として治療経過と副作用の経過が把握しやすくなった. 更に共通記録欄は看護記録として患者の状態を把握することが出来, 申し送りにも有用であっ...

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Published in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 59; no. 1; pp. 80 - 81
Main Authors: 西岡俊子, 堀口幸子, 後藤茜, 山口啓子, 長田巧子, 高村香織, 寺田千恵子, 松元千恵子, 田中久美子, 多田則子, 駒崎和博, 中村正之, 橋本克実, 刈谷有希, 伊沢康幸, 川島実穂, 古田雅也, 野崎美和子, 小島誠人, 瀧澤淳, 奈良橋健, 山口真彦
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 北関東医学会 2009
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Summary:【目的】当院の放射線治療では医師の指示から照射の実施までの一連の流れに複数の職種が関わる. そこで患者の経過が一目でわかり, 多職種がより良い連携を図る事の出来るパスを作成した. 【対象と方法】対象は乳房温存術後の患者とした. パスは患者のスケジュールが一目でわかる表とし, 指示, 指示受け, 実施項目にサインすることで責任の所在を明らかにした. その他副作用のグレード評価欄と自由記載の共通記録欄を作成した. 【結果】100例に対しパスを使用した. その結果として治療経過と副作用の経過が把握しやすくなった. 更に共通記録欄は看護記録として患者の状態を把握することが出来, 申し送りにも有用であった. 運用面では記録漏れの症例がみられ, 原因として使用基準の認識にバラつきがあり浸透していなかった事が考えられ, 認識の統一を図る為に定期的に話し合いを行った. 【結論】今回作成したパスは看護的な観点からの患者把握は, 有効性が高かった. 一方で多職種との連携に関しては, まだ機能的に動いてはいない状況にあるが, 今後症例数を増やし定期的に意見交換を行いながらパスの活用が浸透できるようにしていく
ISSN:1343-2826