Active Adult Learning患者担当制病棟実習(Patient Oriented Clerkship)の学習者情動への影響

「緒言」 昭和大学薬学部と昭和大学の附属病院は, 学部と病院薬剤部のメンバーで構成される病院実務実習構築ワーキンググループ(WG)を結成, 参加型病棟実習実践の魁として「患者に始まり, 患者に終る実習」, すなわち学生一人ひとりが特定の患者を担当する「患者担当制病棟実習(Patient Oriented Clerkship: POC)」を構築した. POCでは学習者が入院患者を担当することで, 問題を抱える患者に寄り添いつつ, チーム医療の中で病態と治療を学習できる実習を目指している. この患者担当制の実習は, 問題解決能力を育てるとともに専門的知識等の中核能力を養うことを目標としており, 学...

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Published in:YAKUGAKU ZASSHI Vol. 131; no. 11; pp. 1595 - 1604
Main Authors: 齋藤勲a, c, 向後麻里b, 小林文b, 渡邊徹a, 阿部誠治a, 冨家俊弥a, 若林仁美a, 宮野正弘a, 唐沢浩二a, 大戸祐治a, 岡崎敬之介a, 星茜a, 大滝由美a, d, 平藤彰a, e, 田中広紀a, f, 藤原久登a, g, 八木仁史a, 市倉大輔a, h, 石井亜矢子a, 山田恭平a, 杉沢諭a, i, 加藤裕久a, j, 村山純一郎a
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本薬学会 2011
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Summary:「緒言」 昭和大学薬学部と昭和大学の附属病院は, 学部と病院薬剤部のメンバーで構成される病院実務実習構築ワーキンググループ(WG)を結成, 参加型病棟実習実践の魁として「患者に始まり, 患者に終る実習」, すなわち学生一人ひとりが特定の患者を担当する「患者担当制病棟実習(Patient Oriented Clerkship: POC)」を構築した. POCでは学習者が入院患者を担当することで, 問題を抱える患者に寄り添いつつ, チーム医療の中で病態と治療を学習できる実習を目指している. この患者担当制の実習は, 問題解決能力を育てるとともに専門的知識等の中核能力を養うことを目標としており, 学習者が主体的に学習課題を見い出し, 自らその課題に取り組む学習である. 自ら学習課題をみつける学習方法はActive Learning,1-3) また自ら進んで課題に取り組む学習はAdult Learningと称され,4-6) これらの学習方法は医療教育の分野のみならず, 様々な分野の教育にて実践されている.
ISSN:0031-6903