髄膜脳炎を合併した新型つつが虫病の1例

症例は72歳,男性.発熱にて入院.その際,右下腿伸側に痂皮を有する丘疹を認めた.入院後,全身の発疹,意識障害,項部硬直,不随意運動が出現.髄液検査では細胞数15/μ1(リンパ球84%),タンパク70mg/d1であり,また脳波は全誘導で徐波化していた.臨床所見, Rickettsia tsutsugamushiに対する血清抗体価上昇より,新型つつが虫病に髄膜脳炎が合併した状態と診断した.本症での脳炎症状の併発はまれであり報告した....

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Published in:日本内科学会雑誌 Vol. 86; no. 4; pp. 681 - 683
Main Authors: 武隈, 清, 新井, 裕一, 山内, 博正, 牧野, 博, 高桜, 英輔, 福井, 米正, 安井, 伸一
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 一般社団法人 日本内科学会 10-04-1997
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Summary:症例は72歳,男性.発熱にて入院.その際,右下腿伸側に痂皮を有する丘疹を認めた.入院後,全身の発疹,意識障害,項部硬直,不随意運動が出現.髄液検査では細胞数15/μ1(リンパ球84%),タンパク70mg/d1であり,また脳波は全誘導で徐波化していた.臨床所見, Rickettsia tsutsugamushiに対する血清抗体価上昇より,新型つつが虫病に髄膜脳炎が合併した状態と診断した.本症での脳炎症状の併発はまれであり報告した.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.86.681