糖尿病性多発神経障害の有無による身体機能,身体組成についての検討

〔目的〕外来通院患者に対してDiabetic Polyneuropathy(以下,DPN)の有無で身体機能,身体組成の比較を行った.〔対象と方法〕対象は外来2型糖尿病患者32名とした.DPN群と非DPN群に分け,身体機能,身体組成,運動習慣の有無,身体活動量の比較を行った.〔結果〕身体機能ではDPN群においてFRTの有意な低下を認めた(p<0.05).膝伸展筋力,握力,片脚立位時間,6 m通常および最速歩行速度,6 m通常および最速歩行の歩幅のいずれも有意差を認めなかった.身体組成,アンケートにおいても有意差は認めなかった.〔結語〕DPN群は動的バランス能力がより低下していた.外来糖尿病教室で...

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Published in:Rigaku ryoho kagaku Vol. 33; no. 1; pp. 177 - 182
Main Authors: 甘利, 貴志, 藤田, 博曉, 大久保, 栄造, 堀内, 俊樹, 坂本, 祐太, 大森, 舞子, 渡邉, 浩文
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: Tokyo 理学療法科学学会 01-01-2018
Japan Science and Technology Agency
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Description
Summary:〔目的〕外来通院患者に対してDiabetic Polyneuropathy(以下,DPN)の有無で身体機能,身体組成の比較を行った.〔対象と方法〕対象は外来2型糖尿病患者32名とした.DPN群と非DPN群に分け,身体機能,身体組成,運動習慣の有無,身体活動量の比較を行った.〔結果〕身体機能ではDPN群においてFRTの有意な低下を認めた(p<0.05).膝伸展筋力,握力,片脚立位時間,6 m通常および最速歩行速度,6 m通常および最速歩行の歩幅のいずれも有意差を認めなかった.身体組成,アンケートにおいても有意差は認めなかった.〔結語〕DPN群は動的バランス能力がより低下していた.外来糖尿病教室ではDPNの評価を行い,バランス能力の改善を図ることや,転倒予防を含めた生活指導を行う必要性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.33.177