福山市における大学-高齢者及び保育施設連携を活用した一般用医薬品・健康食品利用実態に関する調査研究

「目的」生活習慣病等の予防・治療に対する国民一人当たりの医療費負担額は増加の一途をたどっているため, 国民の健康・医療に対する関心は高く, 自ら健康を管理するセルフメディケーションの重要性が認識されてきている. 1)セルフメディケーションの推進にあたり, 健康維持, 軽疾患に対する予防, 治療に対して処方せんなしに薬局・ドラッグストア等で求めることができる一般用医薬品(Over the Counter Drugs:OTC薬)や最近では健康食品の利用も注目されている. これまでにわれわれは, 地域住民のOTC薬及び健康食品の利用実態を把握するため, 住民が病気の有無にかかわらず訪れるドラッグスト...

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Published in:YAKUGAKU ZASSHI Vol. 130; no. 8; pp. 1093 - 1103
Main Authors: 安楽, 誠, 井上, 裕文, 佐藤, 英治, 秦, 季之, 土谷, 大樹, 岡村, 信幸, 吉富, 博則, 近藤, 裕子, 田中, 正孝, 冨田, 久夫
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 公益社団法人 日本薬学会 01-08-2010
日本薬学会
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Summary:「目的」生活習慣病等の予防・治療に対する国民一人当たりの医療費負担額は増加の一途をたどっているため, 国民の健康・医療に対する関心は高く, 自ら健康を管理するセルフメディケーションの重要性が認識されてきている. 1)セルフメディケーションの推進にあたり, 健康維持, 軽疾患に対する予防, 治療に対して処方せんなしに薬局・ドラッグストア等で求めることができる一般用医薬品(Over the Counter Drugs:OTC薬)や最近では健康食品の利用も注目されている. これまでにわれわれは, 地域住民のOTC薬及び健康食品の利用実態を把握するため, 住民が病気の有無にかかわらず訪れるドラッグストアを対象にその利用実態について調査した. その結果, 来訪者の約半数が20-40歳の女性であり, OTC薬である風邪薬の購入が約半数を占めていた. またその中で幼児対象の風邪薬の購入が約1/3を占めていた. 加えて, 来訪者の約25%が60歳以上であり, 健康食品の購入が上位を占めていた. 2)一般に風邪薬などのOTC薬は容易に使用されている反面, 副作用や相互作用等の有害作用による健康被害の可能性が危惧されている.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.130.1093