病院薬剤師のキャリアビジョンに対する意識調査

「緒言」これまでの日本医療薬学会年会では薬剤師のキャリア形成に関連するシンポジウムはほとんどなかった. 近年, 2020年に1題, 2021年に2題, 2022年に3題とキャリア形成に関連するシンポジウム採択数が増加している. すなわち, 男女共同参画, 多様な薬剤師の進路及びキャリアパスなど薬剤師のキャリア形成が注目されていることが伺える. 一方, 人的資源に目を向けると, 現在医療現場で勤務する薬剤師は4年制と6年制薬学部の卒業生が混在し, また世代もビジネスマーケティング分野で注目されているZ世代(1990年代後半-2012年頃生まれ), ミレニアル世代(1980年-1990年代中盤頃生...

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Published in:YAKUGAKU ZASSHI Vol. 143; no. 8; pp. 683 - 691
Main Authors: 河添, 仁, 土屋, 雅美, 藤堂, 真紀, 原, 梓, 大西, 友美子, 大里, 洋一, 堀, 里子
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 公益社団法人 日本薬学会 01-08-2023
日本薬学会
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Description
Summary:「緒言」これまでの日本医療薬学会年会では薬剤師のキャリア形成に関連するシンポジウムはほとんどなかった. 近年, 2020年に1題, 2021年に2題, 2022年に3題とキャリア形成に関連するシンポジウム採択数が増加している. すなわち, 男女共同参画, 多様な薬剤師の進路及びキャリアパスなど薬剤師のキャリア形成が注目されていることが伺える. 一方, 人的資源に目を向けると, 現在医療現場で勤務する薬剤師は4年制と6年制薬学部の卒業生が混在し, また世代もビジネスマーケティング分野で注目されているZ世代(1990年代後半-2012年頃生まれ), ミレニアル世代(1980年-1990年代中盤頃生まれ)及びX世代(1960年代中盤-1980年代前半頃生まれ)と, 世代間で大きく異なる価値観を有したヘテロな集団である. このような様々な背景や価値観を有する人材が, その多様性を維持したまま自らのキャリア形成を継続できる環境が望まれる.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.23-00020