5)非小細胞肺癌のFDG集積における組織型, Glut発現の影響

[目的]非小細胞肺癌のFDG集積とGlut発現, 組織型, 腫瘍径の関連の検討. [方法]対象は32名(中央値68歳, 男性:18, 女性:14). FDG集積は部分容積効果補正最大SUV(cSUVmax)を用いた. 標本はGlut-1, 3の発現程度を評価した. [結果]組織型は扁平上皮癌9例, 腺癌23例(混合型腺癌16例, 細気管支肺胞上皮癌7例). Glut-1は88%, Glut-3は97%と高率に発現し, それぞれcSUVmaxと正の相関(r=0.49, 0.52)を示したが腫瘍径がより強い相関(r=0.69)を示した. 扁平上皮癌は腺癌よりもGlut-1, 3の発現が強くcSUV...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in:核医学 Vol. 47; no. 4; pp. 499 - 500
Main Authors: 須澤尚久, 村嶋秀市, 小林茂樹, 竹田寛, 伊藤守弘, 喬善楼, 内田克典, 高尾仁二, 山田知美
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本核医学会 2010
Online Access:Get full text
Tags: Add Tag
No Tags, Be the first to tag this record!
Description
Summary:[目的]非小細胞肺癌のFDG集積とGlut発現, 組織型, 腫瘍径の関連の検討. [方法]対象は32名(中央値68歳, 男性:18, 女性:14). FDG集積は部分容積効果補正最大SUV(cSUVmax)を用いた. 標本はGlut-1, 3の発現程度を評価した. [結果]組織型は扁平上皮癌9例, 腺癌23例(混合型腺癌16例, 細気管支肺胞上皮癌7例). Glut-1は88%, Glut-3は97%と高率に発現し, それぞれcSUVmaxと正の相関(r=0.49, 0.52)を示したが腫瘍径がより強い相関(r=0.69)を示した. 扁平上皮癌は腺癌よりもGlut-1, 3の発現が強くcSUVmaxも大きかったが, overlapも多かった. 細気管支肺胞上皮癌もGlut-1, 3とも高率に発現するも他の組織型よりcSUVmax, 腫瘍径が小さかった. [結論]FDG集積はGlut発現よりも腫瘍径の影響を大きく受ける可能性が示唆された.
ISSN:0022-7854