PET/MRIの標準的撮像法の確立と定量性評価

「1. はじめに」 近年の飛躍的な技術進歩により次世代型PET検出器の開発が進み, 高磁場MRI装置内でのPET画像撮影が可能となった. 2010年代に入り, 臨床用ハイブリッド型PET/MRI装置が商品化され, 実際の臨床で用いられるようになり, 国内でも2013年に福島県立医大への導入を皮切りに, これまで11施設に12台が導入されている(シーメンスBiograph mMR 6台, フィリップスIngenuity TF 1台, GE Signa PET/MR 5台). 本邦ではFDG PET/MRI診療に関するガイドラインが2012年に作成されており, 実際に装置が導入される以前から保険診...

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Published in:核医学 Vol. 57; no. 1; pp. 27 - 29
Main Authors: 岡沢秀彦, 伊藤浩, 渡邊祐司, 野上宗伸, 栗原宏明, 伊藤公輝, 田所匡典, 小林靖宏, 関根鉄朗, 久保均, 吉川健啓, 佐々木道郎
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本核医学会 2020
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Summary:「1. はじめに」 近年の飛躍的な技術進歩により次世代型PET検出器の開発が進み, 高磁場MRI装置内でのPET画像撮影が可能となった. 2010年代に入り, 臨床用ハイブリッド型PET/MRI装置が商品化され, 実際の臨床で用いられるようになり, 国内でも2013年に福島県立医大への導入を皮切りに, これまで11施設に12台が導入されている(シーメンスBiograph mMR 6台, フィリップスIngenuity TF 1台, GE Signa PET/MR 5台). 本邦ではFDG PET/MRI診療に関するガイドラインが2012年に作成されており, 実際に装置が導入される以前から保険診療が可能な体制ができあがっていた. 大学や研究施設のみでなく, PET検診施設など保険診療や一般臨床使用を主目的とする施設での導入が, 研究目的での利用を上回っている点で, 主に研究用機器として用いられている欧米におけるPET/MRI装置の位置づけとやや異なる特徴がある.
ISSN:0022-7854