筋骨格モデルを用いた歩行時の脛骨前方引き出し力の解析

本研究は,筋骨格モデルを用いて歩行時にどの程度の膝関節引き出し力が作用しているかについてについて検討することを目的とした。対象は,本研究について協力の承諾を得ることのできた健常青年男性7名で,平均年齢は19歳(18歳~20歳),平均身長は176.5±6.6 cm,平均体重は69.6±7.5 kgとした。方法は,被験者に10 mの歩行路を快適歩行速度で歩行をさせ,その時の膝関節前方引き出し力を筋骨格モデルを用いて算出した。その結果,立脚期前半には100 Nを越す力が脛骨前方引き出し力として作用していることが明らかになった。歩行時は100 Nを越す負荷が繰り返し再建ACLにかかることを考慮して,術...

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Published in:理学療法科学 Vol. 19; no. 3; pp. 255 - 260
Main Authors: 金井, 章, 元田, 英一, 鈴木, 康雄, 植松, 光俊, 梶原, 史恵, 坂野, 裕洋, 松田, 輝
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 理学療法科学学会 2004
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Description
Summary:本研究は,筋骨格モデルを用いて歩行時にどの程度の膝関節引き出し力が作用しているかについてについて検討することを目的とした。対象は,本研究について協力の承諾を得ることのできた健常青年男性7名で,平均年齢は19歳(18歳~20歳),平均身長は176.5±6.6 cm,平均体重は69.6±7.5 kgとした。方法は,被験者に10 mの歩行路を快適歩行速度で歩行をさせ,その時の膝関節前方引き出し力を筋骨格モデルを用いて算出した。その結果,立脚期前半には100 Nを越す力が脛骨前方引き出し力として作用していることが明らかになった。歩行時は100 Nを越す負荷が繰り返し再建ACLにかかることを考慮して,術後の理学療法,日常生活での歩行指導をしていくことが重要であると考えられた。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.19.255