17.乳がん外来化学療法患者への看護の現状と今後の課題
【目的方法】連日10人前後の外来化学療法患者と接する中で, 不安や副作用の訴えや質問などを受けることが多い. 今回私達は, それらの問題を明確にし今後の看護介入を見直すことを目的に, CEF療法のオリエンテーション実施患者5名と外来化学療法に来院したオリエンテーション未実施患者13名に対し2種類のアンケート調査を実施した. 【結果】オリエンテーション実施者は, 「受けて良かった」「自宅でパンフレットを活用している」という回答が多く, 看護師の対応は良いと評価されていた. オリエンテーション未実施者は半数以上が不安を抱いており, 「オリエンテーションを受けたかった」という回答も多かった. 副作用...
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Published in: | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 54; no. 2; p. 179 |
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Format: | Journal Article |
Language: | Japanese |
Published: |
北関東医学会
01-05-2004
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Summary: | 【目的方法】連日10人前後の外来化学療法患者と接する中で, 不安や副作用の訴えや質問などを受けることが多い. 今回私達は, それらの問題を明確にし今後の看護介入を見直すことを目的に, CEF療法のオリエンテーション実施患者5名と外来化学療法に来院したオリエンテーション未実施患者13名に対し2種類のアンケート調査を実施した. 【結果】オリエンテーション実施者は, 「受けて良かった」「自宅でパンフレットを活用している」という回答が多く, 看護師の対応は良いと評価されていた. オリエンテーション未実施者は半数以上が不安を抱いており, 「オリエンテーションを受けたかった」という回答も多かった. 副作用に関しては, 嘔気食欲低下脱毛が気になるという回答が多く, 両者に共通して点滴を行う環境についての具体的な意見が聞かれた. 【考察】今回の調査で, 化学療法導入期のオリエンテーションの重要性を再認識し今後定着させる必要があると考えられた. また副作用に関して, 私達は骨髄抑制に対する介入を優先しがちだが, 患者は嘔気食欲低下脱毛など体感する症状についての訴えが強く, 訴えに沿った看護介入も行い信頼度を高めていく必要があると考えられた. また点滴治療時間内では十分な時間がなく, 記録などで患者と情報交換を行う看護も可能かと考えている. 環境の改善については, 将来的に外来点滴治療室の設置を目標としていきたい. 【まとめ】今回の調査により, 現在の看護の見直しと今後の介入の方向性が明確になり, それらの重要性を認識しつつ実践していきたい. |
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ISSN: | 1343-2826 |