Primary intraventricular hemorrhageの治療

Primary intraventricular hemorrhageは, 脳室内・脳室壁近傍・或は脈絡叢からの出血により惹起される出血であり, 脳実質内血腫の続発性脳室内穿破によるものとは, 異なった病態像を有している. 演者らは, 治験10例のprimary intraventricular hemorrhageについて詳細な検討を加え, その治療面に焦点をしぼり検討した. 年齢分布は7歳より31歳迄と若年者に多く, 男女比は5対5であり, 男女差は認めない. 起因疾患としては, 前・後脈絡叢動脈動脈領域の脳動静脈奇形7例, 脳底部異常血管網症2例, 中大脳動脈領域の脳動静脈奇型1例である...

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Published in:Neurologia medico-chirurgica Vol. 13; no. suppl; pp. 53 - 54
Main Authors: 門田紘輝, 今村浩寿, 三浦直久, 小川信子, 篠原豊明, 加川瑞夫, 喜多村孝一
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本脳神経外科学会 1973
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Description
Summary:Primary intraventricular hemorrhageは, 脳室内・脳室壁近傍・或は脈絡叢からの出血により惹起される出血であり, 脳実質内血腫の続発性脳室内穿破によるものとは, 異なった病態像を有している. 演者らは, 治験10例のprimary intraventricular hemorrhageについて詳細な検討を加え, その治療面に焦点をしぼり検討した. 年齢分布は7歳より31歳迄と若年者に多く, 男女比は5対5であり, 男女差は認めない. 起因疾患としては, 前・後脈絡叢動脈動脈領域の脳動静脈奇形7例, 脳底部異常血管網症2例, 中大脳動脈領域の脳動静脈奇型1例である. primary intraventricular hemorrhageの主体をなす病態像としては, (1)脳室タンポナーデ型(2)急性水頭症型(3)periventricular systemの脱落症状を主徴とする型の3つに分類出来る.
ISSN:0470-8105